オバマ氏と抱き合った被爆者が願うこと G7サミット広島開催へ

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 来年の主要7カ国首脳会議(G7サミット)が広島で開催されることになり、米英仏の核保有国3カ国の首脳が被爆地に集う見通しとなった。ウクライナ侵攻を続けるロシアのプーチン大統領が核使用の可能性をも示唆する中、G7は核危機を止められるのか。被爆者らは期待と強い危機感を抱く。

 「広島から世界に核兵器廃絶のメッセージを発信するのは素晴らしい」。広島県原爆被害者団体協議会の佐久間邦彦理事長(77)は話した。被爆者が年々少なくなり、「海外で被爆体験を語ることは難しくなっている。核保有国の首脳に直接会って話せるとしたら、サミットが最後のチャンスになるのではないか」。

 佐久間さんは「広島平和記念資料館を見たり、被爆者の話を聞いたりしないと『被爆の実相を知った』とは言えない。来るだけではなく、何を感じるか、感じたことをどう行動に移すかが大事だ」と注文した。

 もう一つの県原爆被害者団体協議会の箕牧(みまき)智之理事長(80)はプーチン氏が核兵器使用を示唆したことを踏まえ、「私たちは(核攻撃が)二度と起きないようにと訴えているが、効果がない。(首脳たちが)広島から強いメッセージを発信してほしい」と訴えた。

 松井一実広島市長は23日夕、湯崎英彦知事らと記者会見した。松井氏は「核保有国を含む主要国の首脳が集い、対話する意義は極めて大きい」と述べ、「この地から発信して頂ければ、世界情勢がもうすこし良い方向に進むのではないかと思う」と語った。

 歴史研究家で被爆者の森重昭さん(85)=広島市西区=は「大変喜ばしい。核兵器廃絶に向けた大きな転換点になることを願う」と話した。2016年、現職米大統領として初めて広島を訪れたオバマ氏と平和記念公園で抱き合ったとき、核兵器廃絶への思いを感じ取ったという。

 ただ、核軍縮でめぼしい成果…

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