空き家の「お宝」売ります 経営する移住者「みんなの店」と呼ぶ理由

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松原央
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 空き家の増加に悩む三重県南伊勢町で、家屋の片付けの際に出たレトロな家具や食器などを集めて販売する「よろず屋」がオープンした。同町に移住し、草刈りから空き家の片付け、遺品整理までをこなす「何でも屋」を営む山田史也さん(38)が始めた新ビジネス。「町の人の思い出の品々を介し、新たな出会いが生まれれば」と話す。

 同町五ケ所浦の、かつては商店街としてにぎわった通りにたたずむ、閉店した薬局。漢方の「五行」を説明した看板など昔ながらの雰囲気をそのままに、今年に入り、新たに「よろず屋 山田商店」の看板と、「営業中」ののぼりが掲げられた。

 薬局のカウンターや棚が残る店内には、昭和世代には懐かしい電気製品や家具、食器や古本、歌謡曲のレコードやおもちゃなどが所狭しと置かれている。「空き家の片付けをする中で、捨てることがどんどんつらくなってきて」と山田さん。「どれも町の人にとって生活の一部だった物ばかり。僕が店番をしているけど、ここは町のみんなの店だと思っています」

近所の高齢者から頼りにされ

 北海道出身の山田さんは、子…

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