「世界に一つだけの焼き物を」 伝統ある陶芸、担い手育む町の「塾」

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亀岡龍太
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 「暮らしの中の器」として重宝される砥部焼。愛媛県砥部町では伝統的な「手仕事・手描き」を重視し、少量多品種の生産を続ける小さな窯元が多くを占める。一方で、将来を担う若手の育成は着実に進む。(亀岡龍太)

 「講師の方々の心と技に触れ、日々発見の連続。この経験をいかし、新たな道で砥部焼を目指します」

 3月23日に砥部町であった「砥部焼陶芸塾」の修了式。川口沙織さん(25)は5人の修了生代表としてあいさつした。

 塾は若手養成のために町が主催し、塾生の負担は実費だけで授業料はない。川口さんは2年間、講師役の窯元からろくろの使い方や造形、デザイン、特有の青い顔料「呉須(ごす)」の扱い方などを学んだ。

 砥部焼との縁は、大学時代までなかった。就職活動でものづくりへの関心が強まり、県内外で伝統工芸品を見て歩くうち、2018年春、求人サイトで知った町内の法人窯元に入社。器を機械式ろくろで作る工程を約1年半担当した。

若手が感じる砥部焼の可能性

 「割れずに窯から出てきた安…

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