被爆地でG7サミット開くなら 「対抗」や「排除」を超え協調を

有料会員記事核といのちを考える

編集委員・副島英樹
[PR]

 岸田文雄首相が主要7カ国首脳会議(G7サミット)の広島開催を表明し、バイデン米大統領も賛同した。「核兵器のない世界」をめざすと掲げ、被爆地・広島選出で首相の座に就いたからこそ、サミットの広島誘致も実現できたといえよう。

 岸田首相は「広島ほど平和へのコミットメントを示すのにふさわしい場所はない」と述べた。

 核保有国の米英仏などの首脳が被爆地に集い、「核兵器による脅し」を断固拒否する意思を連帯して示せば、核危機を世界に強く発信することになろう。被爆地への注目も改めて高まるだろう。

 一方で岸田首相は「日米で安全保障、防衛協力を拡大、深化させていくことで一致した」と防衛費増に言及し、「今後も拡大抑止が揺るぎないものであり続けることを確保する」として米国の「核の傘」に依存する姿勢を強調した。

 これがウクライナ侵攻で「最強の核大国の一つだ」と威嚇し続けるロシアや中国、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮などに違ったメッセージを送らないか。

 人類を滅亡させうるほどの力を持つ核兵器の軍縮や廃絶を本気でめざすなら、G7だけではできないのも現実だ。

 ロシアのプーチン大統領が「…

この記事は有料会員記事です。残り414文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【無料会員限定】スタンダードコース(月額1,980円)が3カ月間月額100円!詳しくはこちら

核といのちを考える

核といのちを考える

被爆者はいま、核兵器と人類の関係は。インタビューやコラムで問い直します。[記事一覧へ]