山梨・道志村の山中で人骨発見から1カ月

池田拓哉
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 2019年9月に小学1年の小倉美咲さんが行方不明になった山梨県道志村のキャンプ場近くで、人の頭の骨が見つかってから23日で1カ月となった。その後に発見された肩甲骨はDNA型鑑定で美咲さんの骨と特定され、県警は「美咲さんは亡くなっている」と判断した。一方で死亡の経緯は分かっておらず、県警の捜索と捜査は続いている。(池田拓哉)

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 美咲さんの行方が分からなくなったのは「椿荘(つばきそう)オートキャンプ場」。ほかの子どもたちがいた近くの遊び場へ向かった後、足取りが途絶えた。

 県警は行方不明になって丸2年の昨年9月に大規模な捜索を実施するなどしてきた。捜査が難航する中、先月23日に事態が急変。ボランティアで捜索を続けていた男性がキャンプ場から東に約600メートルの沢で人の頭の骨の一部を見つけ、2日後の25日に通報した。骨が見つかったのは、美咲さんが向かった遊び場と逆の方角だった。

 県警はさらに200~300メートル上流の沢付近を捜索し、美咲さんが身につけていたものと特徴が似た左右の運動靴や靴下、ハイネックのシャツを発見。人の右の肩甲骨、左すねと右前腕部の骨の一部も相次いで見つかった。

 頭の骨からは個人の特定につながるDNA型を検出できなかったが、県警は今月12日に「ミトコンドリアDNA型鑑定により、美咲さんの母方と血縁関係にあることに矛盾がない」と発表。14日には、肩甲骨のDNA型が美咲さんと一致したとしたうえで「美咲さんは亡くなったと判断した」との見方を示した。

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小倉美咲さんをめぐる経緯

【2019年】

9月21日 山梨県道志村のキャンプ場に来ていた小学1年の小倉美咲さん(当時7)が行方不明に

  30日 県警が美咲さんの写真を公開。両親が取材に応じ、情報提供を求める

10月6日 県警が大規模捜索を打ち切る

【2022年】

4月23日 ボランティアで捜索していた男性が人の骨を山中で見つける

  25日 男性が県警に通報

  26日 県警が山中の捜索開始。見つかった骨が頭の骨の一部と判明

  28日 右足の子ども用運動靴が近くで見つかる

  29日 左足の子ども用運動靴と片方だけの靴下が見つかる

5月2日 頭の骨について県警は「個人の特定につながるDNA型は検出できなかった」と発表

  4日 人の肩甲骨と黒っぽいハイネックの長袖シャツが見つかる

  12日 頭の骨について県警が「ミトコンドリアDNA型鑑定で美咲さんの母方と血縁関係にあることに矛盾なし」と発表

  14日 県警が「肩甲骨のDNA型鑑定で美咲さんと特定した」「美咲さんは死亡していると判断した」と発表