どうなる?首相の資産所得倍増プラン 金融相は「聞いてなかった」
稲垣千駿、編集委員・中川透
岸田文雄首相が打ち出した「資産所得倍増プラン」について政府は具体策を6月にも示す構えだ。どんな数値目標を掲げ、具体的に何をするかは決まっていないが、家計が金融資産から得る所得はこの25年余りで半減している。半減した所得を倍増できるのか――。資産所得の現状や、増やすための課題を読み解いた。
岸田首相は今月5日のロンドンでの講演で「貯蓄から投資へのシフトを大胆に進める」と述べ、資産所得倍増プランを進めていくと表明した。
「資産所得」が何かを政府は示していないが、たとえば、家計が貯蓄から得る利子と、株式などへの投資から得る配当がある。