誤入金した4630万円のうち「4299万円を確保」 阿武町が会見

大藤道矢、大室一也
[PR]

 山口県阿武町から誤入金された4630万円のうち400万円を別の口座に振り替えたとして、住民の無職田口翔容疑者(24)が電子計算機使用詐欺の疑いで山口県警に逮捕された事件で、町は24日、「4299万3434円を確保することができた」と会見で明らかにした。

 田口容疑者の代理人弁護士によると、誤入金があった4月8日から18日にかけ、田口容疑者の口座から海外のネットカジノと取引があるとみられる国内3社の決済代行業者への振り替えなどが続き、ほぼ全額が出金された。田口容疑者は「すべて海外のネットカジノで使った」と説明したという。

 田口容疑者の弁護士は、町が全額返還などを求め提訴したことを受けて、田口容疑者の意思に基づいて返還に応じる手続きを取る一方、「手元に財産的価値のあるものはなく、現実的に返還が難しい」と説明していた。

 町によると、コロナ禍で影響を受けた住民税非課税世帯を対象とした、1世帯10万円の臨時特別給付金を4月8日、町内の463世帯にそれぞれ振り込んだ。その際に別途、その中の1世帯の田口容疑者の口座に、4630万円を誤って振り込んでしまった。(大藤道矢、大室一也)