教育現場に広がる仮想空間 先生はアバター、バーチャルで得る没入感

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浦島千佳
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 ネット上の仮想空間である「メタバース」への関心が強まる中、東海地方でも関連技術を教育に用いる動きが始まっている。国立大学法人東海国立大学機構が運営する名古屋大と岐阜大は、教育の質を高めるために、授業でVR(バーチャルリアリティー=仮想現実)の技術を活用するなど、身近な現実空間に「仮想」が広がりつつある。

ポイントは「没入感」

 ゴーグルのようなヘッドマウントディスプレー(HMD)をつけると、そこはコンピューターグラフィックスでつくった仮想の大講義室だ。アバターと呼ばれる教員の「分身」が、脳の立体模型を空中で回し、分解するなどして、構造や各部位の役割を説明する。

 この「仮想講義」のシステムを開発したのは名大大学院の長尾確(かたし)教授(情報学)の研究室。長尾教授が代表取締役を務める大学発ベンチャー「サイプテクノロジー」が製品化し、昨年度に名大の一部の授業で試験的に導入した。学生からは「現実の大講義室での授業より先生が近くに感じられる」など、おおむね好評だったという。

 ポイントは没入感だ。新型コロナの流行で、オンライン講義が導入されるようになったが、余計なものが目に入らないこともあり、仮想空間は動画より集中しやすいという。VR講義での立体模型は拡大や分解ができ、「より理解が深まる」と長尾教授は言う。

 講義はあらかじめ収録された…

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