ウクライナ南東部マリウポリのエリナ・チブルチェンコさん(54)とタチアナ・トロツァクさん(25)の母娘は、ロシア軍に包囲された製鉄所「アゾフスターリ」から生還を果たした。だが、自宅はロシア軍の爆撃で黒こげになり、たくさんの知人が死んだ。それでもなお、ロシア側にすり寄る人たちがいる。その断絶に気が重くなる。
窓ガラスは吹き飛び、壁は黒焦げ…爆撃された自宅
生還しても、これまでの生活は元に戻らない。
そればかりか、住民の間で修復できない断絶すらあらわになっている。
5月1日まで丸2カ月間、エリナ・チブルチェンコさん(54)とタチアナ・トロツァクさん(25)の母娘は、ウクライナ南東部マリウポリの製鉄所「アゾフスターリ」の地下シェルターに身を寄せた。
退避したあと、久しぶりにSNSを見た。
投稿されていた写真を見て言葉を失った。
「これ、見てください。今でも信じられません」
退避先の西部ブコベルのホテルで、2人はスマホを見せてくれた。
画面には、マリウポリにある…
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