パックご飯、快進撃「供給間に合わない」 災害契機、家庭に浸透

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初見翔、栗林史子、高木真也
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 コメ離れが止まらない中、パックご飯など「炊かずに食べられるコメ」は売れ行きを伸ばしている。手軽さに加え、相次ぐ自然災害で備蓄需要が高まっているためだ。販売が伸び悩む炊飯器業界では「高級路線」に拍車がかかる。

 JA全農は23日、子会社「JA全農ラドファ」(宮城県)のパックご飯工場を報道陣に公開した。地元産を中心に厳選したコメを使い、炊きあがったご飯がパックに詰められ、次々と段ボール箱に積み込まれていく。ガスで炊くことで水分が飛び、水っぽくならないという。千葉房俊社長は「ここ10年ほどで急激に伸びてきた」と言う。輸出も視野に30億円を投じて工場を拡張し、来春には今の4倍の年間2千万食を作る計画だ。

 国内のコメの消費量は、年に約10万トンずつ減っている。2020年産米の消費量は704万トンで、20年前と比べて2割以上減った。逆にパックご飯の生産量は年々増えている。21年は約20万6千トン(200グラムパック10億食分以上)で、20年前の4倍近くに増加した。

 アイリスオーヤマ仙台市)も15年に宮城県でパックご飯の生産を始めたが、「供給が間に合わない状態」(広報)だ。今年3月には、佐賀県に工場を新設して生産力を1・7倍に増やす計画を発表した。

多様化する売れ筋

 業界大手のサトウ食品(新潟…

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