コロナで収入減、さらに物価高騰で悲鳴 動物園、水族館相次ぐ値上げ

有料会員記事

臼井昭仁
[PR]

 電気代や食品などの物価の上昇が、各地の水族館や動物園にも深刻な影響を与えている。コロナ禍で営業収入が激減した上に物価高が直撃。入場料の値上げに踏み切る施設も相次いでいる。生き物たちの餌を減らすわけにもいかないため、寄付を募るなど様々な対策に乗り出している。

 「電気代は1年前から4割、燃料の重油代は3年前に比べて4割上がった。新型コロナの感染状況は落ち着いてきて客足は戻りつつあるが、これでは料金を改定せざるを得ない」

 飼育種類数が国内の水族館で最も多い鳥羽水族館三重県鳥羽市)の広報担当者はそうぼやく。6月から大人(高校生以上)の入場料を300円上げて2800円にする。

巨額の燃料費と電気代、さらに餌代の高騰

 飼育する生き物が快適に暮らせるよう、ラッコなら水温は常に10度、ジュゴンは30度を維持する。水温管理や館内の空調管理には巨額の燃料費と電気代がかかっている。さらに餌代の高騰が重くのしかかる。

 1日に20~25キロほど食べるセイウチとトド。不漁もあり、餌となるサンマやシャケは仕入れ値が5年前の2倍に。アジも1割高くなったといい、安定して仕入れることができ、比較的安価なイワシなどを増やして対応している。

 大内山動物園(三重県大紀町)は5月に大人の入場料を500円上げて2千円とした。園によると、トウモロコシなどの穀物が入った餌の配合飼料のうち、ハト用のものが10キロ2400円から4800円と2倍に。鶏用のものは2500円のままだが、1袋15キロ入りだったものが10キロ入りへと減った。ヤギや羊に与える海外産の牧草は4割近く値上がりしたという。

 園で飼育するのはライオンやマントヒヒなど119種約780点。コロナ禍もあって年に1億円以上の赤字が出ていたところに物価高に見舞われたという。山本清剛園長(72)は頭を悩ませる。「ウクライナ情勢もあるので値上げは続きそうだが、餌の量、質は下げることはできないので、どうすればいいのか」

■各地で相次ぐ入場料の値上げ…

この記事は有料会員記事です。残り881文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【無料会員限定】スタンダードコース(月額1,980円)が3カ月間月額100円!詳しくはこちら