「これ以上ない証拠品」カズワン落下に驚く関係者 原因究明に影響も
北海道・知床半島沖で乗客・乗員計26人が乗った観光船「KAZUⅠ(カズワン)」が沈没した事故で、水中でカズワンをつり下げた状態で航行していた作業台船「海進」から船体が落下したことをうけ、海上保安庁は再び引き揚げるための調整を進めている。いっそう慎重な作業が必要となり、原因究明の調査への影響も懸念されている。
落下した現場は、斜里町のウトロ港から西に約11キロの海域で、一番近い岸からは約7キロ。カズワンは23日に約120メートルの海底から水面近くまでつり上げられたばかりで、台船上への引き揚げに向けて移動中だった。
落下の可能性に気づいたのは、24日午前10時ごろ。水深約20メートルでカズワンをベルトで固定していたはずだったが、その姿がなくなっていた。
午前9時に確認したときには…