保険証「原則廃止」へ マイナンバーカードに一本化 政府検討
健康保険証を将来的に原則廃止し、マイナンバーカードに一本化する方向で政府が検討に入った。6月にまとめる「経済財政運営と改革の基本方針」(骨太方針)に明記することも合わせて調整している。マイナンバーカードが利用できる設備を導入済みの医療機関は全体の2割弱にとどまるため、整備を急ぐ考えだ。
健康保険証とマイナンバーカードをひもづけた「マイナ保険証」は、デジタル化を進める政府が昨年10月に本格導入。マイナ保険証を読み取るカードリーダーを設置した医療機関や保険薬局で使うことができ、過去に処方された薬や健診などの情報が確認できる。
ただ、普及は大幅に遅れている。政府は今年度末までに、原則すべての医療機関と保険薬局で導入する目標を掲げるが、5月15日時点で利用可能な医療機関などは19%。4割超はカードリーダーの申し込みもしていない。また利用者も少なく、厚生労働省によると、マイナンバーカードを持っている約5590万3千人のうち、マイナ保険証の登録をした人は約15%だけだ。このためカードと保険証の両方を持たなければならない状況にもなっている。
政府はマイナ保険証の利用環…
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【視点】マイナンバーカードを取得してみたけれど、あまりにも使う機会がなさすぎて暗証番号もわからなくなり、使う機会があるときに再確認しようと思いつつ、使う機会がまたないのでそのままになっているという人もいると思います。かく言う私も、恥ずかしながらその