改正道交法施行 サポカー限定免許も

浅田朋範
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 高齢ドライバーによる事故を減らそうと、13日に改正道路交通法が施行された。75歳以上で一定の違反歴がある人の運転技能検査や「サポートカー限定免許」が始まり、奈良県警は周知を進めている。

 改正道交法によって、75歳以上のうち、誕生日の160日前から過去3年の間に信号無視や速度超過などの違反歴がある人は、普通車の運転免許更新時に運転技能を確かめる検査を受ける必要がある。

 検査では、実際に車を運転し、右左折や指示された速度での走行、段差に乗り上げた際の反応など計5項目の検査を受ける。検査は何度でも受けられるが、更新期限までに合格できなかった場合、運転免許の更新ができなくなる。

 「サポートカー限定免許」は、運転に不安のあるドライバーに対して、免許証の自主返納以外の新たな選択肢として生まれた。衝突被害軽減ブレーキなどを備えたサポートカー(サポカー)に限って運転ができる免許で、免許更新時に任意で申し込める。

 県警によると、県内で運転免許を持つ75歳以上の人は3月末時点で7万8766人。今年中に免許更新が予定されている約2万8千人のうち、運転技能検査の対象者は約2千人と見込まれる。検査や高齢者講習などは更新期限の6カ月前から受講でき、県警は余裕をもった申し込みを呼びかけている。

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 サポートカー限定免許が創設されたことを受け、橿原署は24日、「ネッツトヨタ奈良」橿原店などと協力して明日香村健康福祉センターたちばな(同村立部)で地域の高齢者約40人を対象に法改正の解説や、サポカー乗車体験をした。

 参加者は、一日署長に任命された同店の松井未侑さんや同署の今谷広人交通課長から、法改正やサポカーについての説明を受けた。

 その後、約15人が交代でサポカーに乗車。店の担当者が障害物に向かってゆっくり車を走らせると、運転手に危険を知らせる警告音が鳴る。さらに障害物が迫ると自動でブレーキがかかり衝突を防いだ。

 近所の交通の便が悪く、日常生活で車の運転が必要という前田憲一さん(73)は乗車後、「運転に自信がある人でも踏み間違えることはある。安ければサポカーを買ってみたい」。

 県警によると、県内でアクセルとブレーキの踏み間違いによる人身事故は昨年38件あり、そのうち65歳以上のドライバーによる事故は20件だった。松井さんは「販売店としても新たな選択肢としてサポートカー限定免許について伝えていきたいです」と話した。(浅田朋範)