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【そもそも解説】サル痘 各国で相次ぐ報告、いま何が起きているのか

有料記事そもそも解説

米田悠一郎、後藤一也
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 欧州を中心に天然痘に似た「サル痘(とう)」の報告が相次いでいます。患者がふだん出ていなかった国で確認され、感染拡大が懸念されています。7月23日、世界保健機関(WHO)は「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言しました。日本でも感染者が確認され、米政府も8月4日に緊急事態を宣言しました。現時点でわかっていることをまとめました。新たな情報が明らかになるのにあわせ、随時更新します。

 Q これまでの経緯は?

 A サル痘はこれまで西アフリカ中央アフリカで患者の報告が多かった感染症だ。

 5月7日、英国の保健当局から患者1人が出たと世界保健機関(WHO)に報告があった。アフリカ西部のナイジェリアに渡航歴があったという。

 だがその後、この患者とも関連がなく、アフリカへの渡航歴がない人の間で相次いで感染が確認された。

 英国では8月4日までに約2800人が感染したと発表されている。そのうち英・イングランドのデータによると、ほとんどは25~54歳の男性で、女性の感染者は1%ほどしかいない。

 WHOによると、8月30日までに、英国のほか、米国やオーストラリアなど125カ国で約4万8千人の患者が確認されているという。症例のほとんどが5月13日以降に確認され、入院する人はほとんどいない。

 ただ、WHOによれば、15人亡くなっている。ナイジェリアなどアフリカを中心に多く、アフリカ以外でも、スペインブラジルで死者が確認された。米国でも免疫機能が低下していた1人が死亡したと発表された。

 今回は「人から人への感染が拡大している初めてのケース」と専門家も指摘している。

 WHOは「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」にあたるかどうかを検討する委員会を6月23日に開いたが、この時点では緊急事態の宣言は見送られた。

 ただ、多くの人がサル痘ウイルスを含むポックスウイルスへの免疫を持っていないことや、急速に感染者数が増えてきたこともふまえ、7月21日に2回目の委員会が開かれた。

「すれ違っただけでは感染しない」

 緊急事態を宣言したことについて、WHOのテドロス事務局長は、ふだん患者が報告されていない国で感染する例が相次いでいることなどを挙げ、「新しい感染の伝わり方で世界中に急速に広がったアウトブレークに対し、私たちはほとんど理解できていない」として、宣言を出した理由を説明した。

 米国では、7月25日以降、感染者が急増している。米政府は緊急事態を宣言し、ワクチン接種を進めていくという。8月8日までに8900人が確認されている。

 Q サル痘とは?

 A 1958年、ポリオワクチン製造のために世界各地から霊長類が集められた施設で、サルに天然痘のような症状が出たことから、サル痘という名前がついた。

 70年に初めて人への感染が確認され、中央アフリカや西アフリカで散発的に発生。米国では、アフリカから輸入された動物と接したプレーリードッグを介して感染が広がったこともある。

 実験動物のサルが発見のきっ…

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