県立高校の最終再編案が公表 78校→64校 長野県教委

菅沼遼
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 少子化に伴い検討が進められていた県立高校の統合・再編について、県教育委員会は24日、県内12地域のうち未策定だった5地域の計画案を公表した。すでに公表された1、2次案を含め計画通りとなれば、78校ある県立高校は、2030年3月末までに64校に集約される。今後、各地域や県議会への説明を経て、年内の計画確定を目指す。

 新たな計画案が示されたのは、長野市北部、長野市南部、諏訪、松本、大北の5地域。20年3月の1次、21年3月の2次に続く最終の3次案。学校関係者や専門家らによる各地域の協議会から今年1月までに寄せられた意見を踏まえ、県教委がまとめた。

 3次案では5地域の計39校のうち19校が再編の対象となった。長野市南部の3校を2校、諏訪の6校を3校、松本・大北の5校を2校に統合。長野市北部では長野東(全日制)と域内の定時制、通信制を統合し、生徒自らが柔軟に学び方を選べる「スーパーフレックス新校」(仮称)を新設する。

 再編は18年9月に県教委が策定した高校改革の実施方針に基づく。「新たな学びの推進」を目指し、農業、工業、商業などの複数の専門学科を持つ「総合技術高校」や、普通科目や専門科目から柔軟に履修科目を選べる「総合学科高校」を増やしていく方針だ。

 当初は昨年3月に最終的な案を示す予定だったが、コロナ禍などで約1年2カ月遅れとなった。内堀繁利教育長は「どんな高校づくりをするのか、正解がなく、難しい議論になった。案を示せたことは安心している。地域の理解を得られるように努力し、予定通り(再編を)30年までに実施したい」と話した。(菅沼遼)

再編計画の3次案

長野市北部

・長野東(全日制)、長野吉田戸隠分校(定時制)、長野(定時制)、長野商業(定時制)、長野西(通信制)

→長野東スーパーフレックス新校(仮称)

長野市南部

・更級農業(農業科)、松代(普通科・商業科)、屋代南(普通科・家庭科)

→長野千曲総合技術新校(仮称)、松代(普通科)

諏訪

・岡谷東(普通科)、岡谷南(普通科)

→岡谷新校(仮称)

・岡谷工業(工業科)、諏訪実業(商業科・家庭科)

→岡谷諏訪総合技術新校(仮称)

・茅野(普通科)、富士見(普通科・農業科)

→茅野富士見新校(仮称)

松本と大北

・塩尻志学館(総合学科)、田川(普通科)

→塩尻総合学科新校(仮称)

・南安曇農業(農業科)、穂高商業(商業科)、池田工業(工業科)

安曇野総合技術新校(仮称)

(安曇野総合技術は松本と大北の各地域をまたぐ統合)