愛知・明治用水頭首工で発生した大規模漏水。現地の様子をドローンで撮影した。水位が下がり、干上がったところも確認できた。
愛知県豊田市の取水施設「明治用水頭首工(とうしゅこう)」の大規模漏水の影響で、農業用水の給水が止まって24日で1週間が経った。東海農政局は同日、農業用水の試験給水を25日にも始めると発表したが、施設の本格復旧のめどは立たない。先行きの見えない状況に、農家の間で不安が募っている。(小林圭 三宅梨紗子 内藤尚志 山下寛久 佐藤瑞季)
東海農政局は全国から仮設ポンプを集め、農業用水の給水再開に向けた作業を急ピッチで進めている。金子原二郎農林水産相は24日の閣議後会見で、「早ければ25日中に試験的な通水を行う」との見通しを示した。
試験給水開始へ 仮設ポンプ110台以上設置
同局によると、24日午後2時時点で仮設ポンプ114台が設置され、毎秒7・15立方メートルの取水が可能になった。農業用水の給水再開に最低限必要な毎秒8立方メートルに迫りつつある。
農業用水の給水再開のために…