勝負は球場から水上へ 「物足りない」変えた募集、元球児の新たな道

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松尾葉奈
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 グラウンドから水上に勝負の場を変えた元高校球児がいる。デビュー戦は最下位。だが、白球を追って知った楽しさと勝ちたいという気持ちが支えになっている。

 14日、広島県廿日市市の「ボートレース宮島」。三馬(さんば)崇史選手(21)はレバーを握り込み、モーターの出力を上げた。全速力でスタートを切り、他の5艇と競り合いながら差しかかったターンマーク。ハンドルを切る動作が遅れ、たちまち5艇に引き離された。

 「悔しい。整備力、旋回力、スタート力がそろわないと上に行けない」。3月に養成所を修了して選手資格を手にしたばかり。約50人の同期でデビューできたのは半数の27人だ。

 福山市出身で、中学から打ち込んだのは野球だった。春夏の甲子園に7回出場した古豪・尾道商に進学。監督やチームメートに助言をもらい、打撃や守備の課題を見つけて一つ一つ克服していくことの楽しさを知った。約90人の部員をまとめ、主将として臨んだ最後の夏は3回戦で広島新庄に1―6で敗れた。「全力でやりきった。悔いはない」。そう思えた。

 だが、消防士をめざして進学…

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