第3回ウクライナとアフガン、国際社会の反応違う…日本に逃れた男性の失望

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畑宗太郎
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 ロシアによるウクライナ侵攻が始まって3カ月。600万人以上が国外に逃れ、日本でも約1千人が避難生活を送っています。

 日本政府はこれまで「難民鎖国」ともいえる消極的な対応を続けてきましたが、今回、異例の手厚い保護に乗り出しています。アフガニスタンから日本に避難してきた男性は「国際社会の反応が全然違う」と語ります。支援者はウクライナ以外の地域にも目を向けて欲しいと訴えています。

【連載】日本に逃れて 抱える思い

ロシアのウクライナ侵攻から3カ月。終わりの見えない戦争によって日本でも約1千人のウクライナ人が避難生活を送っています。世界には、ほかにも戦禍や政変によって祖国から他国へ逃れた人たちがいます。日本で暮らす人々のいまを追いました。

がらりと変わっていた職場 「なんとか日本に行けませんか」

 ロシアによるウクライナ侵攻が始まった2月下旬のことだ。ようやく母国アフガニスタンから日本へ避難するめどがたち、経由のために隣国にいた男性は、目にしたニュースに戸惑った。

 「ウクライナから来る人々を歓迎します」。ロシアによる侵攻を受け、ヨーロッパをはじめ多くの国が、避難者を受け入れると表明していた。ビザやパスポートがなくてもいいという国もあった。

 男性はアフガニスタンが危機…

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