日本人好み?コーヒー味の未承認ED薬、無許可販売容疑 2人を送検

大山稜
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 国の承認を受けていない勃起不全(ED)治療薬を許可なく販売したなどとして、警視庁は25日、さいたま市の会社員の男(56)と、横浜市の自営業の男(44)を医薬品医療機器法違反(医薬品の無許可販売など)の疑いで書類送検し、発表した。2人とも容疑を認めているという。

 生活環境課によると、会社員の男は医薬品販売業の許可を受けていないのに2020年11月~昨年4月、マレーシアから輸入したED治療薬「ハマーキャンディー」と「キャンディー5150」計122個を約9万円で販売したほか、計163個を自宅で保管した疑いがある。さらに自営業の男と共謀し、昨年1~4月、キャンディー5150計245個を約14万円で販売した疑いもある。

 同課は2人が19年8月~昨年4月に全国の約1500人を相手に計約900万円を売り上げたとみている。会社員の男はかつて観光案内業をしていたが、新型コロナウイルスの流行で業績が悪化。海外で人気だったED薬のネット販売を始めたという趣旨の説明をしているという。

 これらの薬は形状、包装ともにキャンディーに似せてあり、即効性が高く海外で人気だとされる。2人は製造業者に日本人好みになるようにコーヒー味をつけるように発注していたという。キャンディー5150には医薬品成分「タダラフィル」が1粒に80ミリグラム含まれていた。タダラフィルは1日10ミリグラム程度の摂取が適正とされ、過剰に摂取すると心筋梗塞(こうそく)などの健康被害を引き起こす可能性が指摘されている。事件となった薬を摂取した人の深刻な健康被害や、子どもの誤飲などは確認されていないという。(大山稜)