中国との「融和」から「対立」へ 豪州はなぜ、180度転換したのか

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聞き手・西村宏治
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 中国を最大の貿易相手国とするオーストラリアは、ここ5年余りで中国に対する姿勢を「融和」から「対立」へと180度、変えたと言えます。それは、なぜなのか。豪州にとって、日米豪印によるQUAD(クアッド)での協力関係はどう見えているのか。豪州の外交や安全保障の研究家で、政策研究組織「コグノセンティ」CEO(最高経営責任者)のアラン・デュポン氏に聞きました。

日米豪印の連携 かつて豪州は距離を置いた

 ――豪州からは、クアッドはどう見えているのでしょうか。

 「クアッドはここ数年で、豪州の外交・防衛政策の中心的存在になったと思います。クアッドの特徴は非常に幅広い分野を対象にしていることです。軍事や安全保障はむしろ二次的テーマだと言え、各国が柔軟な協力関係を築ける利点があります」

 「もともとクアッドは多くの点で、日本の安倍晋三・元首相が2007年ごろに打ち出した4カ国連携構想に基づいています。しかし、当時は豪州は手を引きました。インドもです」

 ――なぜ、態度を変えたのでしょうか。

 「4カ国連携構想では、反中…

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