川本和久さんが唱えた「ポン・ピュン・ラン」 王国福島への強い思い

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堀川貴弘
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 福島大や東邦銀行の監督として長らく陸上の女子短距離界をリードした川本和久さん(福島大教授)が11日、亡くなった。膵臓(すいぞう)がんで闘病中だと自身のツイッターで明かしていた。

 1957年、佐賀県伊万里市で生まれた。筑波大では400メートルの選手で、大学院に進んでコーチ学を学んだ。26歳で福島大に職を得て、同時に陸上部を指導した。

 走り幅跳びの井村(旧姓池田)久美子をはじめ、福島大時代に指導した4人が現在でも日本記録を持っている。五輪にも井村ら3人が個人種目に出場し、2008年北京五輪の女子1600メートルリレーは、メンバー4人全員が教え子だった。同種目はあとにも先にも出場はこの1回きりだ。女子短距離の日本代表イコール「川本門下生」というような時代があった。

 昨年は、東邦銀行所属の佐々木真菜が、東京パラリンピックの陸上女子100、400メートル(視覚障害T13)に出場した。

 「川本先生はとにかく短距離が好きな方でした。私の場合は、助走のスピードを上げる技術を教えていただき、跳躍については私の感性を大事にしてくださいました」。井村はそう振り返る。中学で日本一になった後、高校では満足のいく成績を残せなかった井村にとって、川本監督の指導があってこその飛躍だった。

 川本さんが教える走りの極意は、こうだ。

 足を上から下におろして地面…

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