4億年前の「謎の古生物」正体解明 ミッシングリンク埋める存在

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小堀龍之
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 理化学研究所などの研究チームが、約4億年前の地層から見つかった謎の生き物「パレオスポンディルス」の化石を詳しく調べ、正体を突き止めたと発表した。魚類と両生類の間にあたる特徴が見つかり、陸に上がる前の脊椎(せきつい)動物だと考えられるという。研究成果を25日付の科学誌ネイチャー電子版に発表した。

 パレオスポンディルスは「古代の背骨」という意味だ。化石は19世紀、スコットランドの約3億9千万年前(デボン紀)に湖だった場所から見つかった。大きさは5センチほどで、背骨が発達していて小魚のように見えるが、口に歯はなく、魚のような胸びれや腹びれもなかった。

 これまでに化石が数千個見つかっているが、どんな生き物なのか研究者の間で議論が続いており、研究チームも当初はヌタウナギの仲間だと考えていた。

 研究チームは今回、岩石に埋もれていた保存状態のよい化石について、大型放射光施設「スプリング8」(兵庫県)を使って、骨格を立体的に詳しく調べた。

 すると、頭の骨を前後に分ける関節があるなど、「生きた化石」と呼ばれる原始的な特徴を持つ魚類、シーラカンスや肺魚との共通点が見つかった。尾びれの形は、絶滅した原始的な両生類アカントステガにも近かった。

 骨の形は、生物の進化にともなって形が変わる。パレオスポンディルスの骨の特徴をほかの脊椎動物と比較し、進化の過程に位置付けたところ、肺魚と陸上脊椎動物の中間にあたる生き物と推定された。魚と両生類をつなぐ「ミッシングリンク」(失われた輪=進化の過程で存在したはずだが、化石が見つかっていない生物)のひとつだと考えられるという。

 また、歯や胸びれ、手足がな…

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