返礼品に「SK-Ⅱ」、ふるさと納税急増 背景に市長の交代

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菱山出
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 滋賀県内で唯一、ふるさと納税の返礼品を設定していなかった滋賀県野洲市が、昨年12月から高級化粧品「SK-Ⅱ」を返礼品にしたところ、わずか1カ月で3億円以上が寄付された。市内にある工場で製造されていることから、返礼品として採用した。

 「SK-Ⅱ」は、赤ちゃん用紙おむつ「パンパース」などを製造、販売している「P&Gグループ」(本社=神戸市)のスキンケアブランド。製品は滋賀工場で製造されている。

 返礼品では、独自の天然由来成分を配合した「フェイシャル トリートメント エッセンス」が人気だ。

 野洲市では、前市長が「寄付金争奪合戦はインターネットショッピングのような状態。市民税本来の趣旨とかけ離れ、税制度をゆがめる」との考えから、返礼品を設定していなかった。

 2020年秋の市長選で返礼品を公約に掲げた栢木(かやき)進市長が初当選。野洲にゆかりのあるものを返礼品に設定し、昨年10月から募集を始めた。「SK-Ⅱ」関連は昨年12月から始め、当初は30品目を設定。寄付額は1万9千円~9万6千円にした。

 返礼品の設定がなかった20年度の寄付額は15件、137万円だった。昨年12月は1カ月間で6680件、3億4539万円に上った。このうち「SK-Ⅱ」は6002件、3億2713万円だった。その後も増え続け、今年3月末現在では6億1891万円。うち「SK-Ⅱ」が97%を占める。

 市協働推進課の担当者は「北海道から沖縄まで全都道府県から寄付があった」と話す。

返礼品、やめた自治体も

エスカレートする返礼品競争。こうした状況を憂い、かつての野洲市のように、あえて返礼品を出さない自治体もあります。全国に34市町村(20年度)。その思いとは。

 ふるさと納税の返礼品をめぐ…

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