東京の弱点は「木密」 首都直下地震、燃えやすく・倒壊しやすく…

有料記事

小林太一 吉沢英将
[PR]

 首都直下地震に襲われると、東京都内ではどれほどの被害が生じるのか。10年ぶりに見直された想定では、耐震化や木造密集地解消の進展を理由に、前回より被害は減るとされた。しかし死者数はなお、都内だけで阪神大震災に匹敵する。専門家はさらなる備えが必要と説く。

 「これで安心というわけでは全然ない」

 被害想定の見直し作業にあたった都防災会議地震部会長の平田直・東京大名誉教授(地震学)は、今回の想定結果についてそう語る。前回想定より倒壊棟数や死者数が3割減るなど被害規模の縮減が目立つが、「まだまだ都にも弱点がある。象徴的に言うならば、依然として『木密』があることだ」と強調した。

 木造住宅密集地域を指す「木…

この記事は有料記事です。残り1299文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!秋トクキャンペーン実施中!詳しくはこちら