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「自分に戻ることあきらめた」脱線事故の苦悩、乗り越えた女性の答え

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中野晃
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 17年前のJR宝塚線(福知山線)脱線事故で全身の14カ所以上を骨折する重傷を負い、心の病にも苦しんだ兵庫県宝塚市のセラピスト、浅野千通子さん(43)は自身の経験を伝えたいと「いのちの講演家」として活動している。コロナ禍で約2年越しに実現した地元での講演で、深く傷ついた心身と向き合った日々を語った。

 青く澄み渡った空が記憶に残る2005年4月25日、海外生活に憧れる26歳の会社員だった。今月20日、市立東公民館であった市主催の講演会で浅野さんはあの日を振り返った。

 通勤で2両目にいた。衝突で車体が「く」の字に曲がり、最も多くの死者が出た車両だ。つぶれた車両内で息ができないほど胸を圧迫された時など、無事救出されるまで死を覚悟する場面が3度あったという。

「未来にも私が安心できる場所はない」

 手術を繰り返し、事故から3…

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