フードロスなくすためにはカフェ 建材業者が手がけるSDGs

遠藤和希
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 長野市鶴賀の市役所前駅交差点の一角に、「循環」をコンセプトにしたカフェ「Fulc base.(フルクベース)」ができた。店舗は再利用可能なコンテナを使い、フードロスをなくすための最新技術も導入。自社農場から届く新鮮なハーブを使ったホットサンドなどが味わえる。

 手がけるのは、建材などを扱う炭平コーポレーション(長野市)のグループ企業。本業とは別の異業種から参入したきっかけはフードロス問題だった。

 グループは、衣食住の「食」にも注力していこうと、2004年から長野市と坂城町の計約7千平方メートルの自社農場で、ハーブの水耕栽培を始め、ホテルや飲食店に卸していた。しかし、コロナ禍で受注が不安定に。鮮度が保てず、出荷できずに廃棄することがしばしばあった。そこで、自社でカフェを開き、フードロスをなくそうと考えた。

 カフェは4月15日にオープン。毎朝、自社農場から届く10種類のハーブをとり入れたメニューを用意。ルッコラやクレソンなどのハーブ野菜を練り込んだパンを使った、野菜とハムチーズのホットサンド(税込み750円)やバナナと野菜のスムージー(同600円)などが人気という。

 パンを焼き上がりのような状態で保存できる最新の冷凍技術も導入。今後はカフェでハーブを販売したり、イベントを開いたりすることも計画している。

 店ではコンテナ活用の相談も受け付けている。グループで水耕栽培のシステム開発を担う「エス・ビー・ネット」の堀内浩行社長は「建材の本業にも生かせるよう、発信拠点にしていきたい」と話している。

 問い合わせはフルクベース(080・6930・9776)へ。(遠藤和希)