「逃げ馬」を偏愛して50年 馬群に沈むのもまた人生 亀和田武さん
聞き手・中島鉄郎
人気薄の「逃げ馬」。競馬で大穴が出るパターンのひとつだ。あれよあれよといううちに「一人旅」でゴールしてしまう。日本ダービー直前、競馬歴半世紀の作家・コラムニストの亀和田武さんに「逃げ馬」論を聞いた。
リレーおぴにおん 「逃げる」
1949年生まれ。過去には民放ワイドショーの司会者も。著書に「どうして僕はきょうも競馬場に」(JRA賞馬事文化賞)など。
日本中がハイセイコー人気で沸いていた1973年から競馬を始めたので、かれこれ半世紀が経ちます。たくさんの馬に出会ってきましたが、個性的だった昔の「逃げ馬」をよく覚えています。
スタートから飛び出し、先頭をひた走る「逃げ馬」。たいてい最後の直線ではバテてしまいますが、うまく条件がそろうと、そのまま逃げ切ってしまい、大穴をあける。逃げ馬のだいご味です。
「白い逃亡者」の異名で知ら…
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