「まさか」の電話が突破口に 弁護士が明かす、誤入金9割回収の鍵

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大藤道矢、太田原奈都乃
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 4630万円の誤入金問題で、「9割回収」にこぎ着けた山口県阿武町。有効な手が打てずに焦りが募る中、突破口となったのは、まさかの相手から役場にかかってきた「電話」だった。回収までの舞台裏を、町の中山修身弁護士が明かした。

 阿武町から中山弁護士に相談があったのは、誤入金当日の4月8日の夕方だった。同弁護士は、山口県防府市出身。地元の県立高校を卒業後東大法学部に進み、1986年、山口市内に弁護士事務所を構えた。県内を拠点に活動し、県の市町会と顧問契約を結び、自治体で起きた問題の解決にも長らくあたってきた。

 町が誤入金した相手は、「空き家バンク制度」を利用して2年前に移住してきた住民の田口翔容疑者(24)=電子計算機使用詐欺容疑で逮捕=だった。返金を拒否し、自身の代理人弁護士には「全額をネットカジノで使った」と話したという。

 町は「大切な公金の回収に向けて全力を傾注する」と訴えたが、「賭博であぶくと消えた金が、果たして戻るのか」と、町民の間では、あきらめる声も出ていた。

弁護士や町徴税担当者が知恵を絞って着目したのは

 厳しい状況の中、中山弁護士…

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