リトル沖縄で三線の音色に酔いしれる 4人に1人がルーツの大阪の街

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編集委員・小泉信一
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現場へ! 泡盛に乾杯④

 酒よ、なあ酒よ。お前は分かってくれるよなあ。

 心の中でつぶやき、泡盛が入った器を傾ける。駆け出しのころは1面を飾るスクープを、なんて夢を見ながら酔いつぶれるまで飲んだときもあったが、それも昔の話。還暦を過ぎた今はほろ酔いで十分である。

 つまみはシンプルなのがいい。島ラッキョウの塩漬けがあれば文句ない。本土で栽培されているラッキョウより小ぶりで細身である。ピリ辛でシャキッとした歯ごたえ。食物繊維が豊富で血行を良くし、冷えや動脈硬化の予防にもいいそうだ。

 大阪に来た。JR大正駅(大阪市大正区)で降り、バスに揺られること約15分。「南恩加島(みなみおかじま)」で降りる。大阪湾に注ぐ木津川の河口に近い。

 「リトル沖縄」と呼ばれる大正。戦前から紡績や木材加工、造船などの工業地帯として発展した。船便があったこともあり、沖縄から職を求めて移住してきた人が多い。住民の4人に1人が移住者をルーツに持つという。

 宵やみに浮かぶ赤ちょうちん

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