名前に「オニギリ」入った新種 国内の標本1千個以上を調べて発見

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小堀龍之
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 日本とフィンランドの研究チームが、本州などの池に生息する新種のゲンゴロウを発見した。脚の付け根にある突起が、三角形でおにぎりのような形をしていることから「オニギリマルケシゲンゴロウ」という名前をつけ、専門誌に発表した。

 ゲンゴロウは、カブトムシやクワガタのような甲虫の仲間で、水中を泳ぎまわる水生昆虫だ。見つかった新種のゲンゴロウは体形が卵のような楕円(だえん)形で、成虫の体長は2・52~2・72ミリ、オレンジ色や褐色をしている。

 石川県ふれあい昆虫館の渡部(わたなべ)晃平学芸員は2017年、「チュウガタマルケシゲンゴロウ」という別の新種を見つけて発表した。その際、フィンランドの研究者から、日本で見つかった虫の標本は、ほかとは形が違うと指摘された。

 そのため、国内で見つかったゲンゴロウの標本1千個以上を詳しく調べ直したところ、これまで「マルケシゲンゴロウ」とされてきた種の標本の一部に、新種がまじっていたことを突き止めた。

 前脚の付け根にある「前胸腹板突起」の形が、おにぎりのような見た目をしていたため、世界共通の学名を「Hydrovatus onigiri(ヒドゥロワトゥス オニギリ)」、日本語の和名をオニギリマルケシゲンゴロウと名づけた。

 新種と同じ種だと考えられていたマルケシゲンゴロウは水質の悪化などで全国的に絶滅が心配されており、新種はさらに数が少ないとみられている。

 渡部さんは「名前をつけたことで、ゲンゴロウの希少性について、より正確なランク付けをして、保全活動に役立てることができる」と話している。

 研究成果は今年、アメリカ甲虫学会の国際誌に発表(https://doi.org/10.1649/0010-065X-76.1.115別ウインドウで開きます)された。

 渡部さんによると、石川県内…

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