「いま増やさずに、いつ増やす」 インドネシアの石炭に世界の熱視線

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ジャカルタ=半田尚子
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 インドネシアの石炭を買いたい国が急増している。世界最大の輸出国に「パニック」と称されるほどに問い合わせが相次ぐ要因は、世界3位の輸出国ロシアによるウクライナ侵攻だ。欧州などの対ロ制裁を強めた国々がロシア以外の国からの確保に動くなか、またとない好機を得たインドネシアはどう動くのか。

はんだ・なおこ 1988年生まれでふるさとは広島県。ジャカルタ支局長。ツイッターアカウントは@naokohanda

 5月中旬、インドネシア石炭鉱業協会のヘンドラ・シナディア事務局長(57)が見つめるパソコンの画面には、約1万キロ離れたポーランドにある石炭輸入会社の幹部たちの顔が映し出されていた。

 「インドネシアの年間生産量はどれくらいか?」

 「欧州に輸出は可能か?」

 「輸送のコストは?」

 輸入を検討する4社と現地の石炭輸入協会から、次々に質問が飛ぶ。在ポーランドのインドネシア大使館の幹部らが仲介したオンライン会議は約2時間に及んだが、ヘンドラ氏はもう慣れつつある。「同じような会議を4月初旬以降、ドイツの輸入会社とも2回行った」という。

「まるでパニック」 3位のロシアが避けられて…

 インドネシアのメディアはいま、「こんな現象は今まで見たことがない。まるでパニック買いだ」との石炭業界の関係者の言葉を報じている。

 国際エネルギー機関(IEA…

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