適時打0本で勝利 カード負け越しでもオリックスに期待できるわけ

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 (26日、オリックス・バファローズ3―2読売ジャイアンツ)

 じわり、じわりとオリックス打線が相手エースを追い込んでいった。

 一回、巨人の菅野智之から福田周平、宗佑磨が連打で出塁。大城滉二の送りバントで1死二、三塁にすると、4番・中川圭太が粘り、12球目を左翼に飛ばした。これが犠飛になり、先取点をもぎ取る。三回は内野ゴロ、五回は再び犠飛で加点。適時打は0本だったが、菅野を六回終了時にマウンドから降ろした。

 豪快な打撃で優勝した昨季の勢いは、まだ今季は見られない。前日までのチーム打率は12球団でワースト2位、総得点は最下位に沈んでいた。

 チーム内では4月上旬から新型コロナの陽性者が立て続けに判明した。選手は頻繁に入れ替わり、今季49試合で先発メンバーは48通り。この日、中軸に座った3人は、いずれも開幕時には1軍にいなかった選手たちだ。

 中嶋監督は「まだまだ大変な部分がある」と苦悩しつつ、「つなげていくのが僕の仕事なので」。打線の要となる吉田正尚が17日に左足を痛め、2軍で調整中。小技をからめて泥臭い攻撃をするしかない状況だった。

 これで交流戦の最初のカードは1勝2敗と負け越したが、昨季も出足は同じだった。そこから5カード連続で勝ち越して交流戦で優勝し、その流れをリーグ戦につなげて、25年ぶりのパ制覇を果たした。

 不振を経験した福田と杉本裕太郎が、この日は3安打と4安打。主力が復調しつつある。王者が本領を発揮するのは、これからだ。室田賢

 中嶋監督(オ) 今季初勝利の山崎福について、「本当に頑張ってくれていたので、これで(波に)乗っていってくれたら」。

 山崎福(オ) 今季7度目の先発で初勝利。「(相手が)本当に強いチームなので、きょうはすごく自信になった。だいぶほっとしています」

 菅野(巨) 6回3失点で4敗目。「コンディションを整えて次の登板に向け頑張ります」