米国務長官「衝突や新冷戦は避ける決意」 バイデン政権の対中国戦略

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ワシントン=清宮涼
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 ブリンケン米国務長官は26日、ワシントンの大学で演説し、バイデン政権の対中国政策を初めて示した。中国を「国際秩序を変える意図とそれを実行する力を持つ唯一の国家」と位置づけ、政権の戦略の柱として、国内の競争力を高めるための「投資」、同盟国や友好国との「連携」、中国との「競争」を掲げた。

 バイデン政権は、中国を「地政学上最大の試練」と位置づけてきた。ブリンケン氏はロシアのウクライナ侵攻に言及し、「プーチン大統領の戦争が続いている間でも、我々は中国による国際秩序への最も深刻で長期的な挑戦に集中する」と述べた。

 ブリンケン氏は、中国が経済的、外交的、軍事的、技術的な力を増していると指摘。また習近平(シーチンピン)国家主席のもとで、中国が国内ではより抑圧的に、海外ではより攻撃的になったと評価した。

 さらに、「(中国との)衝突や新冷戦を求めず、逆に避ける決意だ」としつつ、「開かれた国際システムを促進するため、中国の周辺の戦略的環境を形作る」と述べた。バイデン大統領の考えとして、「今後の10年が決定的に重要となる」との見通しも示した。

 具体的には、米国内の競争性やイノベーション、民主主義への「投資」、同盟国や友好国との「連携」、中国との「競争」を戦略の柱に据えると説明した。気候危機などで中国との協力の必要性にも言及し、「中国による挑戦は、米国の外交をこれまで以上に試すだろう」と指摘。国務省内の横断的な専門チーム「チャイナ・ハウス」の設置を表明した。

 バイデン大統領は訪日中の23日、台湾有事に米国が軍事的に関与するかを問われ、「イエス」と明言。台湾防衛の意思を明示しない「あいまい戦略」の転換を示唆したものとして注目された。

 この日の演説でブリンケン氏…

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