「戦う」父はウクライナに残った 震災の経験者がつないだ夫婦の避難

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白石和之
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 ロシア軍の侵攻が続くウクライナの夫婦を新潟県小千谷市で28日にも受け入れることが決まった。住まいや身の回りの日用品、見舞金の提供などで生活を全面的に支える。市民有志が奔走し、早期の支援につなげた。

 夫婦は、夫のムタル・サリフさん(36)と妻のイリナ・シェフチェンコさん(37)。ウクライナ東部の都市ドニプロから隣国のスロバキアへ3月ごろから避難している。

 市内の経済団体や国際交流団体でつくる「おぢや避難民支援の会」が、市に滞在したことのある留学生らを通じて避難者支援の情報を発信したところ、4月17日にサリフさんからメールが届き、情報交換を重ねてきた。ドニプロは日本企業も進出しており、日本のサクラを移植した通りが市民の憩いの場になっているなど日本に親しみがあったことや、人種差別が少ない国だと聞いていたことから、夫婦は来日を決めたという。

 速やかに来日できるよう、会と市は当初、日本に親族や知人がいない避難者として受け入れられないか県などと検討したが、ガーナ出身のサリフさんがウクライナ国籍ではないことなどから断念。ビザの発給に時間がかかると想定されたため、会が身元引受人になることにした。

 夫婦は新型コロナウイルスに感染していないことが確認されれば、28日にも成田空港から入国して小千谷市に到着する予定。まず市内のシェアハウスに入り、市の教職員住宅に移る。会が生活必需品を用意し、買い物やゴミの分別、病気になった場合の対応などあらゆる面で支援し、市は見舞金などを提供する。

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