水だけ…では危険 医師も「ヒヤリとした」熱中症対策の落とし穴
聞き手・中井なつみ
暑い日が増えると、子どもたちが汗をかきながら遊ぶ光景がよく見られます。「水分補給が大切」ということは知られていますが、済生会横浜市東部病院小児肝臓消化器科の十河剛(そごうつよし)医師は、水だけ飲ませるのは「熱中症対策にはならず、かえって危険だ」と指摘します。どのように水分補給をすればよいのか、考え方を聞きました。
――運動前や運動後、水分補給を意識するようにしていますが、水だけ飲むのでは安心できないのでしょうか。
そうなんです。「水だけでは熱中症対策にはならない」ということは、あまり知られていませんが、注意を呼びかけたいポイントの一つです。
特に学校での水分補給のあり方について、もっと正しい知識ややり方を広めなくては、と思っています。
学校での水分補給は「水かお茶」に限定されていることが多いからです。「水かお茶」だけで水分補給をさせようとしても、熱中症のリスクは減らせないのです。
――「水を飲んでいれば安心」ではないのですね。
熱中症の症状で救急搬送され…
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