「映(ば)える襖絵(ふすまえ)」がある寺として、日本のみならず、海外からも注目を集めるのが、隨心院(ずいしんいん、京都市山科区)だ。「極彩色梅匂小町絵図(ごくさいしきうめいろこまちえず)」と題された4面の襖絵を写真に収めようと、参拝者がひっきりなしにやって来る。どんな経緯で、どんな作者が描いたのだろう。調べてみた。
5月中旬に訪れると、この襖絵が展示されている「能の間」には、部屋いっぱいに花(造花)が飾られていた。「花咲く京都」というJR東海のイベントだ。6月19日まで実施されている。
襖絵は、そんな花たちに負けないぐらいの鮮やかな「はねず色」(薄紅色の古語)の梅が咲き誇っていた。
隨心院は、平安時代の歌人・…
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