第6回日本で風力が伸びなかったわけ FIT制度決めた菅直人さんに聞いた

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聞き手・北川慧一
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 東日本大震災が起きた2011年、当時首相だった菅直人氏は、「固定価格買い取り制度(FIT)」法の成立後に退陣した。再生可能エネルギーの普及に向けた制度だったが、風力発電など再生可能エネルギーの産業化は思惑通りには進まなかった。どんな狙いがあったのか。どうすればよかったのか。

 ――FITの導入で風力発電の伸びに期待していたのでしょうか。

 「もちろん期待した。ヨーロッパは風力発電が中心だから。だが、この10年間、(日本では)圧倒的に太陽光が増えて、残念ながら風力はあまり伸びなかった。適地が少なかった。海が遠浅でなだらかな丘が多いヨーロッパと違い、日本は山がちな地形で海も深い。巨大なブレード(羽根)を山の上まで持って行くのは大変だ。海上に構造物を浮かべて風車を乗せる『浮体式』も開発したが、福島での実証研究は失敗した」

 ――FITによって風力関連の産業育成をめざしたのでしょうか。

 「その通り。それまで再エネの普及に補助金を出していたが、決まった価格で電気を買い上げるから(育つだろう)、と。だが、どういう産業が育つかはやってみなければ分からない。風力が伸びなかったのが10年間の結果だ」

 ――国内メーカーが風力からの撤退に追い込まれたのはなぜでしょうか。

原発に戻るべきではない」

 「撤退の理由は詳しく知らな…

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