インバウンド消えても「日本回帰」する資生堂 国内工場、3年で倍増

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千葉卓朗、田中奏子
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 資生堂が工場の「日本回帰」を進めている。3年で3カ所を新設し、国内工場を2倍に増やした。日本製品を大量に買うインバウンド(訪日外国人観光客)の需要は新型コロナで消えたものの、「メイド・イン・ジャパン」をブランド力の源泉と位置づけた。円安の追い風も受け、世界各国への輸出を強化する。

 4月に稼働した福岡久留米工場(福岡県久留米市)が26日、報道公開された。主力ブランド「エリクシール」のスキンケア製品を中心に、年約1億4千万個をつくる能力がある。国内向けのほか、中国などアジア各国に博多港から輸出する。最近の円安で、収益のかさ上げが見込める。

 資生堂は2019年12月、国内で36年ぶりの新工場となる那須工場(栃木県大田原市)を建設。20年12月に大阪茨木工場(大阪府茨木市)、今回の福岡久留米工場と続いた。3カ所だった国内工場は6カ所になった。総投資額は約1400億円にのぼる。

 中でも、大阪茨木工場は物流…

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    小熊英二
    (歴史社会学者)
    2022年5月28日11時21分 投稿
    【視点】

    この「製造業の日本回帰」は、円安が一時的なものではない、という認識を示しているのだろうか。 久しぶりに国外に出ると、物価の上昇と、日本の物価の安さをあらためて認識させられる。2010年代半ばは「サンドイッチとコーヒーで1000円が他国