平均的な顔ではないけれど…復元弥生人が「選ばれし1人」になるまで

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大久保直樹
【動画】「私が弥生人」そっくりさんグランプリ決定=大久保直樹撮影
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 鳥取市にある国史跡・青谷上寺地(あおやかみじち)遺跡で出土した頭蓋骨(ずがいこつ)から顔が復元され、一躍脚光を浴びた弥生人「青谷上寺朗」。28日に開かれる予定の「そっくりさんグランプリ」が大きな関心を集めるが、実は復元候補の弥生人はほかにも多くいたという。上寺朗はいかにして「選ばれし1人」になったのか。

 青谷上寺地遺跡は、鳥取市中心部から西へ約20キロの日本海沿いにある弥生時代を中心に栄えた集落遺跡だ。2000年に弥生時代後期(約1800年前)の100体以上の人骨が出土し、三つの頭蓋骨から国内で初めて、世界的にも例が少ない古代人の脳が確認された。

 鳥取県は研究の一環として、人骨のDNAを分析してきた国立科学博物館(東京)の坂上和弘・人類史研究グループ長の監修を受けながら青谷弥生人の顔の復元を進めた。

 同遺跡からは頭蓋骨が30個体以上が出土したが、部位が欠けたものも多かった。復元には保存状態がよく、顔面の骨が多く残っているのが必須条件で、これをクリアしたのは男性6個体、女性1個体。さらに顔の輪郭だけでも面長や幅広など特徴は様々で、復元に使う頭蓋骨を絞り込むのに苦労したという。

 最終的には内部に脳が残り…

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