「昭和時代の想定は通用しない」 女性版骨太の方針原案

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松山紫乃
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 政府は27日、女性活躍や男女共同参画分野で重点的に取り組む内容をまとめた「女性版骨太の方針2022」の原案を示した。女性の人生と家族の姿は多様化しているとし、「もはや昭和の時代の想定は通用しない」と指摘。女性の経済的自立が「対応の鍵」となるとして男女間賃金格差への対応や、経済的自立の支援策などが盛り込まれた。

 この日、首相官邸で開かれた男女共同参画会議で提示され、野田聖子男女共同参画担当相は「我が国の男女共同参画は残念ながら諸外国に比べて立ち遅れている。背景には、制度、慣行、意識の三つの要素が相互に強化しあっている構造的な問題があると考えられる」と述べた。

 原案では、ひとり親への支援として、離婚の際は養育費を支払うことが当然との意識改革を促進。養育費を受け取っている世帯の割合「受領率」は、母子家庭では約24%にとどまる現状などを受けて、達成目標を定めることも決めた。

 また、岸田文雄首相が20日に表明した、企業に対して男女間の賃金格差の開示を義務化することも明記。性暴力対策では、車内放送や防犯カメラの設置などで鉄道事業者らとの連携を検討し「痴漢撲滅パッケージ」(仮称)を今年度中にとりまとめる。男性の育児参画を進めるため、公共交通機関や公共施設の男性トイレにベビーベッドを設置することなども盛り込んだ。

 また原案では、固定的な性別の役割分担意識の解消にも言及。女性の人生が多様化していることに触れ、「結婚すれば生涯、経済的安定が約束されるという価値観で女の子を育てることのリスクについて認識を広める」と明記した。自治体や経済団体などを通じて啓発活動を強めるという。

 この点について、松野博一官…

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    長島美紀
    (SDGsジャパン 理事)
    2022年5月28日19時34分 投稿

    【視点】いわゆる「ジェンダー平等」という場合、ジェンダー格差という現状への改善や男女間の賃金格差といった制度の見直しが求められますが、しかし根底にある「男は~であるべき、女は~であるべき」という固定的な性別役割分担意識や無意識の思い込み(アンコンシ