28日で都市封鎖(ロックダウン)から2カ月を迎える中国・上海市で、当局が市民生活の「回復ぶり」を盛んに宣伝している。ピーク時に2万7千人だった1日あたりの新型コロナウイルスの新規感染者は200人台まで減っており、市は人口の8割超が外出可能とする。ただ、事実上の外出制限は今も続いている。
市内では22日、ほぼ全線で3月末から運休していた地下鉄4路線や路線バス273路線が再開した。地元テレビ局などが大々的に報じたが、利用者はごくわずかとみられる。大多数が依然、在宅勤務を求められ、高校や大学もリモート授業が続いているためだ。そうした中での再開に市民からは「正常化したと見せかけようとしているだけ」との声があがる。
市は、感染者が一定期間出て…

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