ハンセン病資料、なぜヤフオクに? 「流出経路たどれず」残された謎

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菅沼遼
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 どこから流出したのか、謎を残したまま、調査を終えた。明治時代に作られたとみられる長野県内のハンセン病患者の個人情報を含んだ資料が昨年、ネットオークションに出品された問題。長野県は27日、「流出経路はたどれなかった」とする調査結果を発表した。

 資料は「癩(らい)病患者並血統家系調」と題された台帳。表紙に「明治三十二年」「大町警察署」「永年保存」とあった。

 県によると、群馬県の資料に、明治33(1900)年11月に内務省衛生局の指示で「癩病患者」と「癩病ノ血統家系」の全国調査が実施されたとの記載があった。この調査に関する台帳の可能性はあるが、実態は不明という。

 昨年2月、埼玉県内の古書店がこの台帳を「ヤフオク!」に出品。入札はなかった。他者の手に渡ると患者子孫の人権を侵害する恐れがあるため、県は古書店に無償提供を頼んだが、断られた。3月、県が相談したNPO法人「人権センターながの」が市民団体「ハンセン病市民学会」(大阪市)に協力を求め、市民学会が資料を買い取った。

 台帳の「大町警察署」との記載から、県が過去に管理していた可能性があるとして、5月に県内の人権団体が阿部守一知事に問題解決を図るよう要請。県が流出の経緯を調べていた。

鍵を握った「秘密文書の金庫」

 2006年3月作成の県の報…

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