成田空港会社、2期連続の赤字 社長「損失は着実に改善」

上沢博之
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 【千葉】成田空港を運営する成田国際空港会社は27日、2022年3月期決算を発表した。コロナ禍で524億円の純損失(前期は純損失714億円)となり、04年の民営化後初の通期赤字だった前期に続き、2期連続の赤字だった。

 23年3月期は、世界的な渡航制限の緩和などが進み、売上高の55・0%増を見込むものの、純損失330億円とし、3期連続の赤字を予想。一方、この日発表した中期経営計画で、24年3月期の黒字化を掲げた。

 22年3月期の売上高は、コロナ禍で民営化後最低だった前期より15・5%増の829億円。増収は3期ぶり。航空機の発着回数は前期比29・5%増の13・8万回、旅客数は前期の倍の647万人に回復。国際航空貨物量は前期比25・0%増で過去最高の261万トンだった。

 売上高の内訳は、航空会社からの着陸料・停留料や、旅客からの施設使用料など「空港運営事業」収入が同18・7%増の413億円。テナントからの営業料や、直営店の物販などの「リテール事業」収入は同7・5%増の90億円。国の水際対策への施設の貸し付けなどで「施設貸付事業」収入は同15・5%増の295億円だった。

 営業費用は、同2・4%増の1324億円。修繕を控えるなどコスト削減を図る一方、空港の機能強化で購入した土地の埋蔵文化財調査の費用も増えた。

 田村明比古社長は「厳しい経営環境が続くが、損失は着実に改善している」とし、「需要回復を見据え、空港のさらなる機能強化は中長期的な地域の発展には不可欠。しっかり進めていきたい」と話した。(上沢博之)