長野市議、歳暮に商品券配布 当選14回、会派を離脱「迷惑かけた」

滝沢隆史、高億翔
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 長野市議会の第2会派「改革ながの市民ネット」代表の松木茂盛市議(83)が、選挙区内の有権者に金券などを配ったとして、長野県警から任意で聴取されていたことが分かった。松木氏は「迷惑をかけている」として、代表辞任と会派離脱を申し出て、27日受理された。

 同日、会派の布目裕喜雄幹事長らが市議会内で記者会見を開いた。布目幹事長は「極めて由々しき重大な事態。議会の信頼を損ね、深くおわびしたい」と謝罪した。

 布目幹事長の説明によると、24日朝に会派の議員に松木氏から電話で連絡があった。その後、布目幹事長が複数回にわたり事情を聴いたところ、選挙区内の有権者にお歳暮で商品券を配布した事実が確認できたという。規模や額、時期など詳細については把握できていないとした。

 松木氏は14期目。全国市議会議長会(東京)によると、全国の現職市議の最多当選回数は14回(昨年7月現在)で、松木氏を含めて複数いるという。

 布目幹事長は「まったくの青天のへきれき。ベテランとしての高い見識と倫理観を持つ先輩議員の一人だと思っていたので、極めて残念だ」と話した。一方、会派は「個人で対応するべきだ」として松木氏に対し、記者会見を開いて説明するよう求めていない。

 松木氏は26日、朝日新聞の取材に対し「この件についてはノーコメント」と話していた。

 公職選挙法は、政治家や候補者の選挙区内での寄付行為を禁止している。長野県警は、松木氏を任意で聴取し、公職選挙法違反(寄付行為の禁止)の疑いがあるとみて調べている。(滝沢隆史、高億翔)