高松塚、キトラ……飛鳥のシンボルの御朱印できた

清水謙司
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 御朱印ブームのなか、古代史・古墳ファン待望の逸品が登場した。文化財の宝庫・奈良県明日香村が、高松塚古墳をはじめとする村内4カ所のメジャーな古墳・遺跡のオリジナル御朱印をつくった。村内で販売していて、売り上げの一部は、文化財の保存や活用に役立てる。

 用意したのは、今年で「飛鳥美人」などの壁画発見50年となった高松塚古墳▽同じく極彩色壁画で知られるキトラ古墳▽亀形石造物などがある祭祀(さいし)遺跡・酒船石遺跡▽蘇我馬子の墓とされる石舞台古墳。いずれも、県や村などが世界遺産登録を目指す「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」の構成資産だ。

 御朱印は「飛鳥乃余韻」と名づけた。あこがれの史跡を訪ね歩いたことを、時には思い出してもらおうとの願いをこめたという。古墳や遺跡の名前は、県内在住で「妖怪書家」として知られる逢香(おうか)さんの揮毫(きごう)をもとにしている。逢香さんは村の文化財担当者と現地を訪れて、一文字ずつ思いを込めて揮毫した。たとえばキトラ古墳の字は、朱雀(すざく)や白虎など、壁画の「四神」の動きを思わせる躍動的な書きぶりが印象的だ。

 1枚300円(税込み)。それぞれ、高松塚壁画館、「キトラ古墳壁画体験館 四神の館」売店、酒船石遺跡受付、石舞台古墳売店で販売。4月29日から販売を始め、早くもファンの注目を集めている。売り上げの一部は、村文化財保存基金に積み立てられる。(清水謙司)