超文系脳で国立大医学部へ 主任教授に開花させた「開き直りの精神」

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大野博
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 宮崎大学医学部の医学系講座では女性初の主任教授として昨年4月に着任した渡辺望さん(50)。大切にしている新聞の切り抜きがある。

 「部活動など加味 選抜組/ペーパーテスト上位組 入学後に成績逆転」――。こんな見出しが躍る、1994年5月18日付の朝日新聞西部本社版社会面の記事だ。

 記事は、宮崎医科大(現・宮崎大医学部)が90年度に導入した「ユニーク入試」についての論文を紹介。当時の美原恒副学長が、高校時代の部活動などを加味して合格した学生20人の入学後の成績を追跡し、分析を加えたものだ。

 「卒業謝恩会で美原先生が『お前は弓道で入れてやったんだ!』と笑っていたのを覚えています」。渡辺さんは、このユニーク入試の1期生なのだった。

 父は宮崎市の歓楽街・ニシタチの開業医。ケンカ、炭酸飲料の瓶の爆発でのけが、調理場でのやけど――。様々な患者が、時間外にインターホンを鳴らしてやってくる。聞き上手で、患者の身の上話にも熱心に耳を傾ける父の背中を見て育った。高校生のころ、「やっぱりここが私が生きていく世界なのかな」と、医師を志した。

 ところが、「国語と英語は抜群に出来るくせに理系科目はからっきし、という超文系脳」。

 宮崎大宮高の3年生のとき…

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