DVや性被害、貧困…女性支援の新法って? 66年前の制度から脱却
久永隆一
家庭内暴力(DV)や性被害、貧困など様々な困難を抱える女性への支援を強化する新法が今の国会で成立しました。66年前にできた売春防止法をもとにつくられた仕組みを改め、女性の人権尊重や福祉の向上を目的に掲げています。どんな内容なのでしょうか。
Q 女性を支援する新しい法律ができたの?
A 「困難な問題を抱える女性支援法」のことだね。DVや性暴力の被害、貧困といった問題で苦しむ女性は多い。そうした女性たちを助けるため、超党派の国会議員が法案をまとめて、5月に成立した。2024年4月に施行されるよ。
Q なぜ法律が必要だったの?
A 女性を支援するこれまでの制度は、66年前の1956年にできた売春防止法を根拠にしていた。相談を受けたり保護したりするときに「女性に売春をさせないため」という考え方がベースにあったんだ。新しい法律には、こうした観点から脱却して、日常生活に困難を抱える女性を幅広く助けていくねらいがある。
Q どんな支援をしていくの?
A 「女性相談支援センター…