第3回想像がつかない「両立」の将来 「割り切るしかない」の言葉重く響く

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まとめ・太田原奈都乃
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 会社に入ったばかりのころは、生活に慣れるのに精いっぱいだった。最近は仕事の幅が広がり、将来やりたいことが見え始め、「プライベートも充実させたい」と思うようになった。いつかは家庭を持ちたい。でも、その想像がつかない。

 入社4年目の私には来年春、2度目の転勤が待つ。その後も全国転勤がある。事件や事故が起きれば、真夜中でも休日の外出先からも取材に向かう。それでも仕事は続けたいが、同世代の記者と話すと会話はこう終わる。「どうやって仕事と家庭を両立するんだろう」

 両立させたいと思ったとき、どちらかを諦めることになるのだろうか。働く20代はこの問題とどう向き合っているのか。

働く20代の「本音」求めて全国6都市に

会社に入って数年、仕事に慣れ、楽しみも難しさも分かり始めるのが20代中盤です。それゆえに働く意味を考え、将来をどう描くかを悩み始める時期でもあります。生き方の選択肢が無数にあるからこそ、迷いは尽きません。「ワーク・ライフ・バランスを」と言われてもモヤモヤするばかりの24~26歳の記者6人が、突破口となるヒントを求めて3月下旬、札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、福岡に向かいました。「働く20代」への聞き取りアンケートから見えた、この世代の実像や本音をお伝えします。働き方や価値観の違いにギャップを感じる上の世代に向けて、識者の解説や分析をインタビューでお伝えします。

 いつもは山口県で記者をしている私(26)が向かったのは名古屋市。「同世代でにぎわう場所」と聞き、まずは市中心部を南北に走る久屋大通公園へ。ベンチに座っている女性に「アンケートをお願いします」と声をかけた。

一番の悩みや不安は? 選んだ選択肢は

 「興味あります。記者さんも同世代ですよね」。岐阜県内でエンジニアとして働く女性(27)は、身を乗り出してきた。

 一番の悩みや不安は何ですか――。私たちが用意した九つの選択肢に目を通すと、「どれも悩んでるなぁ」と笑いながら、順番に二つにチェックをつけた。

 「結婚や子育てなどとの両立…

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連載働く20代のモヤモヤ WLBと言われても(全16回)

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