バチェレ国連人権高等弁務官が中国の新疆ウイグル自治区などの訪問を終えた28日夜、中国の馬朝旭外務次官は「バチェレ氏は、新疆の反テロや脱過激派政策の実践と成果、信仰の自由の権利保障状況を詳しく理解した」などとする談話を公表した。
だが、バチェレ氏は28日の会見で中国政府が「テロ対策」「過激派対策」だとする少数民族への厳しい取り締まりに「疑問と懸念を提起した」と説明。馬氏の談話はこうした点に触れておらず、バチェレ氏の訪問を利用して民族政策の正当性を訴える狙いとみられる。
馬氏の談話によると、バチェレ氏は自治区で少数民族や専門家らと交流。中国側はテロや過激派対策、民族や宗教問題に関する取り組みを説明したとし、「(バチェレ氏が)本当の新疆を身をもって体感した」などとした。
その上で、少数民族に対する…